近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

田舎に住める人と住めない人

今、田舎が人気だ。

コロナ禍の影響で自然回帰を人間が求めている。とても自然の流れだと思う。

 

コロナ禍以前でも、自然とのかかわりを増やす傾向が現れていた。

科学技術の発達で、特に都市部の発展は著しい。そして、ITが社会生活に加速度的に浸透する中で、特に都会に住む人は、便利過ぎる社会での生活に疲れ、デジタルに疲れている。

 

私はもともと田舎生まれだから田舎は大好きだ。

日本の地方のどこに行っても、私が生まれ育った田舎の風景を感じるし、どこの場所にも独特のその地方特有の雰囲気や情景がある。そして、そこには多様な生活者の暮らしがある。

 

これは、日本だけとも限らない。

東南アジアやアフリカの田舎においても似たような雰囲気を感じる。

もともと、人類は、アフリカの自然の中で誕生した。本能的には、自然と調和するようにできている。

仮に大都会で生まれ育ったとしても、年齢を重ねるごとに、自然を求める。山や川や湖や海が感じられる場所に住まいを移したり、別荘を持ったりする人が多い。

 

 

 

 

今流行りのワーケーションも、都会と田舎でのダブルワークができるのも理想的なことの一つだろう。

 ところが、都会の人には田舎暮らしは結構ハードルが高かったりすることもある。

田舎には田舎の独特のコミュニティがあり、その地域の住民の人と仲良くなることは、結構骨が折れる人もいる。

 

田舎には田舎の考え方や生活の仕方がある。

そういう意味では、郷に入っては郷に従う気持ちは大切だろう。

気軽に田舎に行って、好き勝手な生活スタイルや振る舞いは慎みたいところだ。

やはり、IT社会が世界隅々まで浸透していると言っても、田舎は超アナログの世界だ。

 

このアナログをベースにITなどの便利なツールをどう上手に使って、田舎暮らしをするかということも試行錯誤が必要だろう。

 

田舎暮らしには実は、生活環境と言う意味で、なかなかな越えられないハードルもある。

それは、虫たちである。田舎は虫が沢山いる。特に畑や田んぼと隣接していると、見たこともないような虫が家にも同居することも多い。

 

私も田舎から都会に出てきたので分かるが、

都会の家は基本的に、虫がいない。

田舎は、当たり前のようにあちこちに虫がいる。

これと重なって衛生面も似たようなものだ。

水洗トイレにしても、日本の田舎はまだ、汲み取り式もある。

 

思うに、今まで都会でしか生活してこなかった人にとっては、田舎暮らしをすることによって、様々な免疫ができるように思う。

 

それは、新興国のあちこちにあることであり、そういう体験をしていけば、新興国で活躍できる日本人も増えるのではないかと思う。

 

以上