近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

メディアリテラシーは仕事だけでなく生活のためにも不可欠な時代

最近はネット上で動画視聴は当たり前になった。

 

ちょっと、スマホで動画をチェック。電車の移動中などで映画を観ることが出来れば、動画サイトで学びの動画を探して、視聴することも簡単にできる。

たった数年で、動画を見る時間は相当増えていると実感する。

 

 

 

実際の統計データでも右肩上がりだ。

コロナ禍の影響の中、こういう動画配信系は軒並み過去最高収益である。

 

一方、TVはどうかと言うとTV離れはどんどん進む。録画機能が充実してきてから、放映の時間通りに見る必要がなくなってきた。また、様々なTV番組が、ネットの動画専用サイトで観ることも結構可能だ。合法かどうかも判別できないものも混ざっている。私も、ネットにあるTV動画を観ることもあるが、かなかな落ち着いて見られる状況ではない。

 

最近、サブリミナルがふと気になった。

もう何年前だろうか?

TVCMの中にサブリミナルが仕込まれていて、社会問題になったのは。ネットで調べてみると、もう30年近く前の話だ。

 

サブリミナルを知らない人もいるかもしれないので、少し、ウィキペディアから引用しておく。

 

サブリミナル効果(サブリミナルこうか)とは、意識と潜在意識の境界領域より下に刺激を与えることで表れるとされている効果のことを言い、視覚、聴覚、触覚の3つのサブリミナルがあるとされる。閾下知覚とも呼ばれる

サブリミナルとは「潜在意識の」という意味の言葉である。境界領域下の刺激はサブリミナル刺激(Subliminal stimuli)もしくはサブリミナル・メッセージ(subliminal messages)と呼ばれている。

 

要するに、普通には気づかない動画の一コマに意図的なメッセージや映像をCMや映画に仕込むことである。

これは、どう考えても健全なビジネスとは言い難い。気づかれないうちに、商品を買いたくなるように、潜在意識に植え付ける。

こういうやり方がまかり通ると、生活者としてはたまったものではない。当然、法律面でも規制され、私は全くなくなっていると思っている。

ただ、それはTVや映画の限られた世界だった。

 

ふと、今のネット動画に規制はかかっているのだろうかと気になり出した。

少なくとも、ネット動画のサブリミナルに関する話を聞いたいことがない。

 

これだけ、ネットで動画やSNSを頼りに、商品を買ったり、サービスを利用する時代だ。

しかも、ネットでは見えないところで、いくらでも顧客をだますこともできるだろう。

個人情報の悪用に関しては、ヨーロッパ主導でかなり規制がされつつある。日本もようやく、世界標準に沿って、対策が始まりそうな雰囲気だ。

 

こんな状況だから、仮にネット動画にサブリミナルが仕込まれていても、気付きようがない。

 

仮に意図的なサブリミナルがなかったとしても、ネットにはネガティブな情報や犯罪をそそのかすようなコンテンツに溢れている。

 

しかし、ネットはTVと違って、どこにつながっていくかは、予想できないし、悪意のあるリンクなどが山のように仕掛けられている。

安全で健全な世界で、ネットで楽しんでいるつもりでも、とんでもない落とし穴が幾らでもある。

 

もう20年前であるが、子どものためのアクセス制限できるフィルターソフトを開発してサービスを始めた会社があった。今は、絶対に必要な会社になったが、そろそろ、子どもだけではなく、大人も全世代の人が含めて、安心してサイトを利用するための、目利きのサービスが沢山必要な時代を迎えていると思う。

 

こういうことを含めて、子供だけでなく大人にもメディアリテラシー教育が急務だと思う。

 

 

以上