近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

ベトナムのカントーがこれだけ魅力的な訳と可能性

カントーという地名を聞いて、どれだけの日本人が知っているだろうか?

 

ベトナムと言えば今では誰でも知っている。

しかし、20年前であれば、ベトナム?あの戦争があったとこですよね。ぐらいが関の山だった。

 

私達がベトナムに進出して20年以上経つ。この間にベトナムは劇的に変わった。世界の新興国もそうだ。一方で日本では少子高齢化以外はあまり変化はない。

 

色んな理由で今一押しのベトナムの南部の最大都市がカントーである。

経済規模で言えば、ホーチミンハノイ、ハイフォン、ダナンについで5番目である。

 

カントーの特徴は。

メコンデルタに位置する中心都市であるということである。メコンデルタと言えば、穀倉地帯。

 

ベトナムの台所でもある。近年は、海外への輸出も盛んだ。特に、米は有名で海外への輸出高で、タイと一位二位を争っている。豊富なフルーツも魅力的だ。また、海産物も豊富である。エビの養殖も一気に生産が拡大し、日本のスーパーでもベトナム産のエビはよくお目にかかる。

 

ざっと、メコンデルタの特徴を書いてみたが基本的には一次産業がベースで自然が豊かな場所だ。

 

この前の土曜日に、わが社では2回目となるオンライビジネスツアーを開催した。

 

朝の10.00にブレインエアラインが日本を出発。ベトナムカントー空港へ直行した。観光案内、ベトナム料理紹介、恒例のEGAビジネスカンファランスも開催。

 

そして、今回のツアーのメインイベントの一つ、船でメコン川を上り、隣国カンボジアの首都プノンペンへと向かった。

ビジネスパートナーであるビクトリアホテルの協力を得て、ホテル案内を皮切りにボート乗船、そして、メコン川クルーズ体験をライブで行っていただいた。

 

 

 

 

 

私は、実際にこのルートでベトナムからカンボジアに行った経験はあるが、その私が観ていても、メコン川雄大さと爽快感が伝わってきた。

 

まさしく、ここにしかない本物の自然だ。川沿いには水上生活をする人たちの住まいもあり、日本の日常とは別世界だ。

 

もちろんオンラインで伝わる事よりも生体験の方が100倍感じるものは違う。

ただ、時代は変わった。

百聞は一見に如かずの前の一見ができる時代だ。

是非、まずは、オンラインで体験していただき、その次に実際にメコン川を体感して欲しい。

 

 

このEGAカンファランスではベトナム商工会議所(VCCI)のカントー支部のボスのラムさんとのトークセッションを行った。

内容は、我ながらも実に面白かった。

 

今、コロナ禍を世界が体験している中で、生活者の意識が大きく変わっている。

一つは、自然回帰である。その中には、大都市での生活や活動の見直しも必然的に含まれる。

ベトナムはコロナ対策に関しては、優秀な国の一つであるが、やはり、自然回帰は相当感じるとのこと。

 

日本も地方再生や地方活性化の流れに加えて、日本人の自然回帰も進んでいる。

いよいよ、本当の意味での地方の時代になった。私はこの流れは大賛成派である。

もちろん、都会で活動したい人はそうすれば良いし、選択肢が劇的に増えていくのは大歓迎だ。

 

それをこのカントーとつなげて考えると、カントーに住みながら、日本の仕事をオンラインですることもできる。

 

また、農業であれば、実際にメコンデルタと日本の農業が連携して、それにITを上手に使いながら、共同研究、実証などもできる。6次産業化も遠隔をつないで出来る可能性も日増しに高まっている。

 

今回オンライツアーを開催して発見できたことも沢山ある。

その中で、ワーケーションは日本国内だけである必要はないということだ。ベトナムなどのように特に親密な国とはオンラインでつないで、相互でワーケーションを推進してみようと思っている。

 

以上