近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

失敗を活かすというけれど、そんな簡単な事ではない

失敗をしない人はいない。

仮に成功と言う尺度を使うなら、成功した人で大きな失敗のない人はいない。

 

失敗から学ぶ。

続けている限り失敗とは言えない。

失敗は成功の母である。

失敗の大きさが成功の大きさに比例する。

若い頃の苦労は買ってでもしなさい。

 

思いつくまま書いても、自分自身でも失敗にまつわる言い回しを好んで使っている。

 

少し違うが、次は、失敗に絡んだ有名な名言である。

勝ちに不思議の勝あり、負けに不思議の負けなし。プロ野球の野村監督がよく使っていた。

 

考えてみれば、失敗と言うのは、基本的に誰もしたくないし、ネガティブな世界だ。

当たり前だが、失敗して喜ぶ人はいない。

悔しいし恥ずかしいし。そして、人に迷惑がかかる。

 

また、仕事であれプライベートであれ、金銭的な損失や信用の失墜、身体の不具合など、失敗から発生する実害も大きい。

 

もう一度書くと、人間で失敗しない人はいない。

 

また、例えば、ゴルフの超一流のプロであっても、失敗の日々だと思う。

今私が応援している松山英樹選手の日々のコメントにはてとも興味があるが、本当にマイナス思考と思えるぐらい失敗の反省を口にしている。

当たり前だが、私程度のゴルファーから見たら、失敗など一つもなく見えるのに。

 

要するに失敗と言うのは相対的なものでもある。

世の中に絶対的な尺度での失敗もあるが、仕事やスポーツのプロの世界では、一般の人には気づかないようなものもある。

 

次に失敗を本当に活かすことが出来るのか?

について少し考えてみる。

私の仕事してきた、生きてきた感覚から言うと、本当に人生において、失敗を次に活かしている人は、10%もいないのではないかと思う。

 

一言でいうと、なんども同じ失敗をしている人が多いからだ。

まず、ゴルフの話からする。(ゴルフを知らない人には申し訳ないが)

ティーショットでドライバーを持っている。目の前には池がある。初心者であれば、ほぼ百発百中、池に入る。まぐれでそうならないことはたまにあってもだ。

 

理由は簡単だ。そもそも、技量が伴っていなことと、考え方が間違っている。

考え方については、以前、ブログにも書いたが、池に入るかも。と思った瞬間にアウトだ。

私程度のゴルフでもティーショットでは目の前の池に入るとは絶対に思わない。それでも、100回に一回ぐらいは入るかもしれない。

コレが250ヤードの池越えなら別だ。ギリギリを狙うわけだから、初心者と一緒の状態に近いと言える。

 

では、初心者が失敗を生かして、次に何をするべきかと言うと、技量を磨く。いうまでもなく、確実に150ヤードぐらい飛ばせるスキルを磨く。それと、考え方を改めることである。

 

これを仕事に置き換えると結構簡単である。

今どきでも起こりがちなシンプルな失敗を事例に書く。

 

私も今、ブログを書いている。たった1500文字程度だ。だけど、限られた時間で書いているので、この文章がなくなるとショックだ。また、書き直しも時間のロスだ。何よりも書いたことの完璧な再現は不可能だ。

 

だから、私は、常に随時、保存する。

今どき、自動バックアップされますよ。と最近の人は言うだろう。

 

私は違う。若い頃、今ほど便利な時代でなかった時に、何度かプログラミングのソースのバックアップを疎かにして成果物を失ったことがある。その当時のレベルでは相当なショックだ。

 

だから、私は二度とするまい。と考えている。どれだけ便利になろうと、依存はリスクだ。

だから、壊れないデジタルデータはないという前提で仕事する。

 

それと、実際のアクションが重要である。だから、私はできるだけマメにバックアップを取る。それと、印刷できる環境では、必ず印刷する。アナログが実は安全だったりすることは今どきは増えている。

 

基本はこんな単純な事で良いと思う。

結局は失敗を活かさない人は、些細な事としてほったらかしするからである。

 

そもそも、事故などで死ぬ目に遭ったら、意識せずとも安全運転をするようになる。

これぐらいと思うレベルの失敗だから、いつまでたっても改善しないのである。

 

以上