近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

ボトルネックを解決する方法は意外と簡単

ある程度働いている人で、ボトルネックを知らない人はいないと思う。

 

 

私も長年仕事しているが、ボトルネックという問題と言うか現象と言うか。

人間の性だと思うが、毎日のように何らかでこのボトルネックと闘っている。

 

仮にボトルネックという言葉を知らなくても、以降のように説明すると殆どの人が経験があるし、今、経験中かもしれない。

 

ちなみに、ウィキペディアによると、こういう風に解説がある。

 

実は、私も今回初めて調べてみた。

そのまま引用する。

 

システム設計上の制約の概念。英語の「瓶の首」の意。一部(主に化学分野)においては律速(りっそく、(「速さ」を「律する(制御する)」要素を示すために使われる)、また、隘路(あいろ)という同意語も存在する。

 

80-20の法則などが示すように、物事がスムーズに進行しない場合、遅延の原因は全体から見れば小さな部分が要因となっており、他所をいくら向上させても状況改善が認められない場合が多い。このような要因部分を、ボトルネックという。

 

瓶のサイズがどれほど大きくても、中身の流出量・速度(スループット)は、狭まった首のみに制約を受けることからの連想である。

 

実際、私も経営者になって、何度仕事の会話で使ったことか。

ただ、それは、不思議とほとんどが社内の会話である。

 

考えてみたら、お客様や他のステークホルダーなどとは、こういう話をしない。

話していたら、不自然である。

 

例えば、私が、銀行の人に、

 

“私がボトルネックになっていまして、事業が停滞しているんです。”

 

あるいは、

 

“新規事業が沢山あるのですが、私がボトルネックで着手できないのです。”

 

こんな風に仮に話したら、一発で経営者失格だ。

この話を詳細に書くと長くなるが、シンプルに説明を追加すると。

経営者、特に経営トップの役割は、そういう課題があるのなら、自分の代わりをスカウトしてでも、外部委託してでも進めるのが常識である。ボトルネックは経営者クラスが使う言葉ではない。

と一蹴されるだろう。

 

当然、私もそう思っているので、創業以来、自分自身の事で、身内以外に、ボトルネックになっていまして・・という話などしたことがない。

 

もちろん、20代の会社員の頃は、ボトルネックになる事は多々あったと思うが、それは上司や周囲は感じていたかもしれないが、その頃はあまり自覚がなかった。

 

ところが、社員を雇用し、組織的活動に責任を持つようになると、当然、トップの立場から全体の陣容を把握して、役割分担と責任の明確化と共に、日々の業務が適正に円滑に履行されているか?

に目配せが必要だ。

 

そして、それが公平・公正な人事評価制度に則って、一人一人社員の評価がタイムリーになされていて、そして順調に経営活動が前進する・・

まあ、簡単に理想的に書けばこうだが、実際はこういうのはただの絵に描いた餅になりがちだ。

 

組織の最適化、効率化のみを考えて会社経営はできない。ある意味、無駄や冗長も看過できないと会社経営は成り立たない。そういうアロウアンスは見込んでいたいところだ。

 

こんなことを毎日30年近くやってきても、いまだに、ボトルネックになっている部下に対して、解決策を提示したり、あるいはボトルネックそのものを解決する仕事したりが私の役割でもある。

 

色々と書いたが、私の解決策はシンプルに書くと2つである。

 

ボトルネックになっている人がボトルネックからはずれる。外すが的確な表現かもしれない。

これは、私から見たら簡単だ。

別の人に代えるか、その役割をなくしてしまう事だ。私は人員配置や仕事の割り当ての最終責任者なので当たり前の事ではあるが。

 

ただ、これは一過性に過ぎない。

対症療法である。組織の根治治療にはならない。

 

本質的には、社員一人一人のボトルネックのボトルの口を大きくすることが重要だ。

根治治療の中長期的なスキルアップの話だ。

これが出来た人のみが、人に仕事を依頼できるし、生産性の高い仕事ができるのである。

仕事ができる人の必要条件である。と言っても過言ではない。


あの有名な7つの習慣のレゲーションのスキルの話でもある。

 

詳細は、深くなるのでまた別の機会に書こうと思う。

 

以上