近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

追い風と向かい風は人生の醍醐味

最近、飛行機に乗っていない。

空を飛んでいた感覚が薄れつつある。

次、いつフライとするかは未定だ。もちろん、どこへ行くかも未定だ。

あれだけ飛行機に乗っていた頃がすでに過去のものとなりつつある。

 

飛行機に乗っている時間は、日常とは違って色々と新鮮であり異空間である。

もちろん、狭いので窮屈であるが、自分の状態を冷静に考えてみると空を飛んでいる訳である。おおげさでなく、地球を見下ろしながら飛ぶ。

アフリカなどへの遠出の時は、よりそれを強く実感する。

 

飛行機内での過ごし方ポイントの類の本はいつでもかける状態だ。

 

 

飛行機で海外に行くと感じることは時差と風だ。

例えば、ベトナムの時差は2時間。

これはそれほど違いは感じない。

日本からベトナムへ飛ぶ時と、日本へ帰る時では、約1時間のフライト時間に差が出る。

日本からベトナムへは関空からホーチミンだと平均約5.5時間。帰りは約4.5時間だ。

 

理由は簡単だ。追い風か向かい風かである。

偏西風を聞いたことがあるだろうか?

小学校の理科で習ったように思う。

飛行機に乗っているとこの偏西風を強く感じる。

 

国内のフライトでも時々面白いアナウンスに遭遇する。快晴の時が特にそうだ。パイロットから、軽やかな声で、今日は風が順調で、到着時間が早くなります。

こんなアナウンスを聞くと、たった15分でも嬉しくなる。

 

考えてみたら、人間は皆追い風か好きだ。

人生においても追い風に乗りたいと思っている人は多いと思う。

 

自分が良い方向に向かっているからこそ、追い風が吹くと感じる時もある。じっとしていて、急に追い風か吹くと感じることもある。

そして、どこかで、追い風に遭遇したいと常に思っている自分がいたりする。

 

その反対は、言うまでもなく向かい風だ。

逆風とも言う。先に辛い話をすると、逆風と逆境は結構近いニュアンスだ。

 

話は変わるが、私はセーリングが好きだ。

といっても、私の学生時代の夢であるヨットを持つという事はいまだに実現していない。

機会がなかった。

というところだが、いつかは自分でヨットを操縦したいという願望は今でもある。

 

理屈は大体知っている。ヨットも帆船も追い風だとすいすい進む。これは誰でも分かる。

ところが、向かい風でも普通に進む。帆に工夫がされている訳である。

多分、スピードは追い風時に比べて落ちるとは思うが、前に進む。

 

飛行機のように向かい風をエンジンの馬力で進むのも人生。

ヨットや帆船のように、向かい風を巧みに工夫しながら進むのも人生。

そして、風任せという人生もある。

 

こんなことを書きながら、色々と考えてみると、結構自分は、向かい風が好きなんだと思う。

実は、ゴルフをするとこれは実感する。

フォローかアゲインストかでどうやってゴルフするか?どのクラブをどういう打ち方で振るか?

色々と考える。それなりに奥が深い。

 

追い風の時は、攻める。しかし、ハイリスクである。向かい風の時は基本的に安全なリスクが少ない方法を選ぶ。結果が予測しにくいからだ。

ところで、ゴルフは横風対策は一番難しい。ボールが曲がるからである。

 

飛行機の離発着も横風は原則避ける。

横風の話は結構複雑なので今回はさておき、やはり向かい風とどう向き合うか?

これは、ゴルフでも人生でも大きなテーマだ。

 

人生には向かい風は付き物である。追い風だけの人生はあり得ない。逆に向かい風がずっと続くとしおれてしまう。追い風も向かい風も自力では何ともすることはできないが、どちらにも適応できるように普段から精進したいものだ。

 

 

以上