近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

どろくさい仕事とスマートな仕事は共に重要

どろくさい仕事は私は好きである。

農家生まれの農家育ちです。

と初対面の人にお伝えすると、当然、色々と反応が違う。それぞれの方の生い立ちや体験にもよるが、私に対してどういう第一印象を持つかによって、反応が左右されるように思う。

 

例えば、私の高校までの友人だと、私が家が農業であることは知っているし、徳島県は農業立県だから想像がたやすい。

 

一方、大学の友人になると、だいぶ反応がまちまちになる。大阪出身だと農業感覚はあまりない人が多い。大都会だから自然とそうなる。

大学の友人でも兵庫県の地方である城之崎の農家出身の友人とはやたらウマが合った。

それは、特に話さなくても同じ境遇の出身だという事でお互いにとても安心感がある。

 

農業は言うまでもなく、どろくさい仕事の典型だ。土が前提なので、誰にでも想像がつくと思う。

一方で、実際にやったことがないと、どういうどろくささかは分からない。

子供が泥んこ遊びをするのとは違う。

 

農家の人は一生、土と向き合うわけで、仕事の相手が土ともいえる。

当然、毎日、土を触る。

こんな職業が他にあるだろうか?

私も子供の頃、そのどろくさい仕事をアルバイトではなく、家族労働者としてやらされた。

(こういう言い方をすると他界した親父に怒られるが)

しないことには、ご飯も食べれなかった。

 

こんな感じて、初めて覚えた仕事がどろくさい仕事の典型だったので、これまた自然と、建設業に進もうと考えた。こちらも、農業ほどではないが、どろくさい仕事の代表の職業だと思う。

 

建設現場の監督を目指してゼネコンに就職した。

ところが、色々な因果で、私はコンピューター室に配属になった。

以降、仕事で触るものと言えば、コンピューターになった。

コンピュータを触った時間の累計時間では、相当上位に来るはずだ。なんたって、22歳の頃から、触れ続けているのだから。

今もスマホで色々と返信したり情報のチェックしながら、レッツノートでこのブログを書いている。

 

人生にタラレバはない主義であるが、

タラレバを考えることは自由なので、時々考えることはある。

 

農業の方向に進んでいたら、今のスマート農業ブームにに対して私はどう反応しただろうか?

どう取り組んだだろうか?

 

あるいは、最初の会社でそのまま希望通り現場監督をしていたら、どうなっていただろうか?

実際には、農業であれば、実弟が後を継いでいるので、今でもなんとなく分かる。

建設であれば、大学の友人たちは、多くが建設業で働いているし、現場監督を続けているものもいる。

 

私は、もともとも、大学生の時、パソコンは苦手意識があったと言うよりも、毛嫌いしていた。

どろくさい仕事を中心に世の中を見ていたので、パソコンでの仕事には全く関心がなかった。

 

だから、希望通りの道に進んでいたら、間違いなく、超アナログ派で全く今もパソコンには見向きもせず生きていたと思う。だから、時々、スマホをどう使っていただろうかと自問自答してみる。

 

自分が起業して、ITの仕事をしようと思ったわけでもなく、最初は赤ちゃん用品のリサイクルを始めた。これもけっこう、どろくさい系だと思っている。

ただ、すでにITの仕事を経験していたので、会員管理などには、ITの自前のシステムを作った。これには役に立った。

 

こんな私の約60年近くの人生で、

本質はどろくさく、見た目はスマートなIT系の仕事をしている私と、会社のイメージが最近ようやく定着したと思う。

 



 

世の中の変化とあってきた感じた。

だから、最近はとても心地が良い。

 

そして、世の中もいよいよい、このどろくさい、超アナログの世界を継承しつつ、活かしつつ、いかにスマートにITなどをツールとして使うか。

 

こんな時代の始まりが楽しくてワクワクする毎日である。これからも軸足としては、できるだけ、どろくさい仕事に向き合っていこうと思っている。

 

以上