近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

人生に強烈に記憶に残る映画を創ってみたい

最近つくづく思う事がある。

映画のプロデューサーや監督業ぐらいやりがいのある仕事はないのではないかと。

 

私は、正直、映画を見る頻度は人並み以下だと思う。それも山谷あるし偏りがある。

 

ベトナムにほとんど住んでいた十数年前は、DVDをまとめ買いして、時間を見つけては映画を観た。50本は超えた。1日2、3本観たこともある。日本からDVDデッキを持ち込んで、結構気合が入っていた。

 

時間が余っていたわけではないが、なんとなく異国の地で、まだ未開だったベトナムで映画を観るのも良いかもと思ったからだ。こんな単純な動機だった。

 

日本ではもともと時間もないので、映画館はそれほど行くタイプではないが、3年前に自分達で映画を創ったことをきっかけに映画館にも通い出した。ここ2、3年で十数回ぐらいは鑑賞した。

やっぱり、映画はTVで観るのと劇場で見るのでは、感じ方が違う。

 

最近で印象的なのが探偵コナン。シリーズを3回ぐらい観たが、良くできていると感心した。

それと、直近では去年の夏に“糸”を観た。昨年ブログにも書いたが、私がファンの中島みゆきさんの歌が映画化されたものである。

 

思い起こせば、映画は、私が子供の頃の楽しみの一つでもあった。

なんと言ってもゴジラの映画だ。今でもゴジラが東京を襲撃するシーンやモスラと闘うシーン。最強の敵のキングキドラとの格闘など、未だに忘れない。正確な場所は記憶にはないが、映画館でゴジラは何度も観たことを覚えている。

 

それと、子供の頃に観た映画で、未だに思い出す映画がある。

それは、猿の惑星だ。

これはTVだったと記憶しているが、荒廃した大都市ニューヨークの自由の女神が現れるシーンはいまでも鮮烈に蘇る。

 

映画の話題と言うよりも、人類の危機や地球の限界、戦争の話題などの時に、私は、この映画の話は好んで引用する。

 

少なくとも、私や友人たちは、この映画の強烈なシーン、つまり、地球の最悪のシナリオが脳裏に焼き付いている。だから、戦争はあり得ないと思って私達は生きている。映画の影響はすごい。

 

私は以来ずっと勝手に思ってきた。

私以外でもこの映画に多くが影響を受けているだろう。億単位の人に影響があったはずた。

言い方を変えれば、時代に警鐘を鳴らす映画であるのは間違いない。

 

今、VRが流行りかけている。

この猿の惑星などは、いわば、今のVR的なインパクトがあったのは間違いない。

こういうことを思うにつけ、VRが正しい使われ方をしてほしいと願わずにはいられない。

 

私は、あまりジャンルを選ばず、なんとなく面白そうなもの、話題になったものを選んで映画を観る。

恋愛、スポーツ、歴史もの、ヒーローズジャーニー系、社会風刺、小説の映画化、アニメなど。映画のジャンルは広い。

 

それぞれの映画に多くの人が影響を受ける。ただ、これを言い出したら、書籍も同じだしアニメも同じだと思う。こういうコンテンツに少なからず人間は共感して一喜一憂し、感情移入し、人生を豊かにする一つのきっかけにしていると思う。

 

例えば、私も宮崎駿氏の作品は好きだが、人生に警鐘を鳴らすメッセージもふんだんに織り込まれていて、奥が深い。

 

話は変わるが、今でも自分で笑えるような話だが、ヒーローものを見たときは、自分がスーパーマンのように感じることがある。例えば、ランボーを観て劇場を出たときから、強くなったと言うより、強くなろうとして筋トレを始めたりすることがある。似たような人は結構多いのではと思う。

 

いいまで縁があって2作の映画創りに関わった。

1作目は、ベトナムの風に吹かれて。

2作目は、クジラの島の忘れもの

 

 

 

1作目は製作委員会への参加のみで、経験を積んだ。テーマは介護。

 

2作目は、全て自社でプロデュース。

こちらは、私たちの会社の実話をベースにした。

1999年にIT研修生として神戸に来たベトナム人がモデルだ。

その彼と日本人女性との国境を越えたラブストーリーである。

 



 

映画創りは、なかなか学びが多かったのと、難しさを実感した。何よりも、映画の価値を創る側から理解できたことが最大の収穫だ。 

 

最後に、今後の映画創りに関して想っていることを書く。

もし可能なら、映画創りは続けたい。それも時代に警鐘を鳴らす映画を手掛けたい。

そのためには、シナリオが一番重要だと思っている。

 

映画のために、何かをネタ探すのではなく、日々の活動の中で、結果的に映画のヒントや材料になるような人生になれば最高である。今のつながりから自然に生まれてくるような映画をイメージしている。

 

以上