近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

この1年は小説に深くかかわる予感と未知への挑戦

小説の読書からスタートとした今年はどんな一年になるだろうか?

 

正確には、大晦日から少し読み始めて、今朝読み終わった。

470頁近くだったので、読みごたえがあった。

読み終わった感想と言うか、“何を感じたか”は複雑すぎるのとスキル不足で表現ができない。

 

しばらくは、読み終わったばかりで、このタイミングでこの小説を読んだ意味を、しばらくは考えてみたいと思っている。

 

そんなことを考えながら、

Facebookに小説を読んでます。

と昨日、投稿したところ、早速、何人かからメッセージをいただいた。

 

結構有名な作家であり、この本は、映画化もされている。色々と気になってネットで調べてみた。平野啓一郎氏の“マチネの終わりに”は、長編ラブスートリーとネットで紹介されていた。

 



 

マンガ化もされているようで、早速注文した。

映画は出来るだけ早く観てみようと思う。

 

実は、年末、メディアビジネスのパートナーの白鳥美子さんから推薦いただいた。

いま、一緒に私の次の本を創作中だ。

 

私が、冗談半分で本気半分で小説をいずれ書こうと思っている。だから、今、毎日ブログを書いているのだけれど、やっぱり、色々と本を読まないとね。

小説を書くのだったら、小説読まないといけないと思うけど・・と言うと、

すかさず、彼女は平野啓一郎氏の名前を挙げ、まずは、“マチネの終わりに”を勧めていただいた。

 

今までの私であれば、きっと、買うのは買ったけれども、しばらくは読まないでいるか、そのまま“つんどく”になっていた。

 

今の私は、なぜか、文章の表現力を探求するモードであり、かつ、2023年には次の映画を創る予定で、それにつがなりそうなことは、即行動という感じた。

 

読んでみて、流石一流の作家の表現力と言うか構成力と言うか、私がかけらも表現できない内容に感心しながら読み進めた。そして、すぐに一流作家になることは今更不可能だと悟った。

 

私はあまり小説は普段は読まないので、こんな一気に読んだことは久しぶりで、ところどころ、漢字の読み方に詰まりながら読み終えた。

 

言葉の表現にも色々あるものだ。ただただ感心するのみだ。小説の中身は、すでに映画化と共に有名なストーリーだし、私が伝えるような役割ではないので割愛するが、あらためて、こういう小説の存在価値や役割を考え始めた。

 

アートにしても小説にしても映画にしても、他にも色々と人生に影響するものは沢山ある。しかし、いままでの私は、あまり小説や映画などには影響を受けないタイプだ。

 

この小説を読んで、人間の運命の切なさやラブストーリーとしての幸せ感を感じる人が多いとは思うが、平野氏が序文に書いているが、全くのフィクションではないという部分に、私はとても興味が湧いている。

 

人間や人間関係のことを表現する方法は色々とあるが、そもそも、私は、表現者が全くのフィクションで何かの作品を作り出すことはないと思っていた。読み終えて、小説家と言う存在を改めて強く意識した。

 

私はどちらかと言うと、小説はフィクションでよいと思っていたし、だからあまり強く関心を持ってこなかった。

 

今回、平野氏のたった一冊を読んで言うのもなんだが、結局はフィクションであるかノンフィクションであるかはあまり関係なのではと思い始めている。

 

事実は小説より奇なり。というのは小さいころからどこかで聞いて、何となく頭に浮かべながら生きてきた。

 

100人いたら100人の生き方や人生、葛藤、挫折、幸福・・などなど山のようにある訳で、それを今の地球の人口の77億人に置き換えたら、それぞれに起こっていることや運命を想像することは到底不可能なのである。

きっとSF小説などは別として、人間関係や恋愛ものを書いたフィクションというのは、必ずどこかに実在する物語である可能性があるように思う。

 

そもそも、人間は虚構を作り出すことが出来るから社会的動物として成立しているという説もある。私は、結構この考えに近い。宗教も神も国家も他の様々なことも、ある意味そういう性質を持つ。

 

こんな風に考えると、人間の創作力や創造力と言うのは、その作家や映画監督が持つ特有の才能や活動ではなく、きっと、誰かが、その時々に人類に何かメッセージを伝える役割の結果ではないかと思う。

 

以前、このブログでも映画創りについて書いたことがあるが、少なからず、今考えているアフリカをテーマにした映画にはヒントというよりも、何かきっかけをもたらす一冊の本になったのは間違いないと思っている。

 

こんな感じでスタートとした今年1年は、とても深みと発見の多い1年になりそうで、正月早々からワクワクしている。

 

以上