激動の一年が終わる今日、改めて来年に向けて想うこと
私の人生58年で最大に激動の1年であった。
もちろん、世界の大半の人にとってもそうだと思う。
しかし、人類の長い歴史の中では、幾度となく試練は繰り返されてきた。もっと、困難な出来事は何度もあったことだと思う。
一人の人間としては、できることは本当に微力だが、今は世界が一つになって、人類がかつて実現しえなかったことを成就する絶好の機会だと思う。
それは、世界平和の実現は言うまでもなく、健全な地球の回復に向けて、人間の生活様式やビジネスの在り方の見直しをすることだ。
今も、私にとっても多くの人にとっても、突然訪れた人生の踊り場になった。
コロナ禍によって、多くのことを変える必要ができた。そして、経営者としてだけでなく、一人の人間としても、多くの気づきと学びがあった。
時間の使い方も変わり、普段お付き合いしてきた経営者の方々とは、とても密度の濃い時間を共有できた。そして、意義のある次に向かって、志の共有や意見交換が十分にできた1年でもあった。
言わば同志とのお付き合いは、緊張感の中、思考や思いが研ぎ澄まされた感もある。
同じ考えや同じ問題意識を持つ人たちが自然と強固につながってきた。
今、率直に思うことは、この人生の踊り場において、本当に大切なものは何か?人間らしさとは何か?日本人の存在価値?人類共通の地球規模の課題にどう貢献できるか?
色々と考えていくと、一個人や一企業でなしえる事の微力さを痛感する。
だからこそ、つながるということを以前よりも増して強く意識して活動した。
この一年を礎に来年は、このつながりを更に強固なものにして、飛躍したいと思う。
つながりには、色々なものがある。
私にとっては、新興国と日本のつながり、日本の地方同士のつながり、海外人材とのつながり、新興国の起業家とのつながり、シニアとのつながり・・
来年は、私はできる限り“つながりの構築”に集中して活動する考えだ。
特に、アフリカとのつながりを促進する。アフリカと日本がつながって、人材育成、第一次産業の活性化、ニュービジネスの創造などのきっかけを創る。そのために情報発信も強化する予定だ。
また、当社が得意なIT活用力をベースに、
ブレインナビオンサービスを立ち上げた。
“知をつなぎ、知がつながる”をスローガンに、日本だけでなくグローバルに世界で、知をつなぐプラットフォームとして進化する計画だ。また、感じるメディアの役割も担う。
ここで言う知とは、まずは知的資産経営で表現される企業活動における知的資産は言うまでもなく、生活者の生活の知恵、日本の地方の文化伝統、職人の技や恵なども含む。
また、先進国が一方的に新興国に伝える知恵だけではない。
日本がかつて持っていたが失ったもの、日本が知らないことも日本が必要とする知だ。
グローバルに発展すると同時に、あたらめて来年は日本の中小企業支援に向き合う考えでもある。
そして、自社の経営スタイルも劇的に変化を目指す。それは、28年前の創業時に指向したSOHOスタイル、今で言えばワーケーションだ。
来年は、今以上に世界や日本の地方で多様な人材と共に活躍できる会社として飛躍する考えである。
以上