近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

自分でやった方が早いは本当か、常に考えてみることが重要

究極の選択と言う遊びが流行ったことがある。

人生を左右するほどの究極の選択は、映画や小説の世界でない限り、そうそう起こらない。

 

ただ、普段の仕事や日常生活でも些細な事でも究極の選択と思うほど、判断に迷う事は多々ある。実に人間は不思議な動物だと思う。

 

私は、仕事でもプライベートでも本当に判断できなくて、迷った時は、どっちでもよいと思っている。

本当に50対50であれば、判断がつきようがないので、サイコロでもじゃんけんでも人任せでも何でもよいので、さっさと決める。

 

もちろん、そもそも、50対50か48対52かなど言い出したらきりがないので、いつも、だいだいである。70対30ぐらいになると、考える余地はないのに、それでも考えてしまうから人間は不思議である。

 

こういう選択や判断で、重要な事は、選んだことを後悔しないことだ。

選んだ瞬間に、もう一つの事は忘れる。クヨクヨしない。未練がましくしない。

 

ただ、大事なことは、選択しなかった方がトレース可能であれば、できる限りしておく。

そうして次に活かす。こんな感じが大切だとは思う。

ただし、一歩間違えると、ああすればよかった、こうすればよかったの後悔のオンパレードになるので、振り返りは要注意だ。

 

こういう選択や判断の中の一つに、今ある目の前の仕事を自分でするか人に任せるかがある。

実は、こういう選択は大きい、小さいを混ぜて言うと、私も毎日のように行っていることである。

 

例えば、私は随時、知り合いの経営者などにメルマガを送っている。

もちろん、現行の草案や骨子は自分で考えるが、文章の整形は社員に任せている。

 



 

また、私は毎日ブログを書いている。客観的にチェックで読んでもらう事はあるが、基本はすべて自分が考えて書いて見直す。時にループにはまると推敲の繰り返しになってしまうが・・

 

この文章を一つ書くのにも、自分がするか人に任せるかの選択や判断がある。

当然、自分がしても人(私の場合は部下のケースが多い)がしても、結果が一緒であれば、それこそ、どっちでも良いとなる。

 

仕事で考えるべきは、コストであるから、私が30分でメルマガの文章を仕上げるのと、部下が30分で仕上げるのであれば、部下がした方が会社全体の経営効率としては良い。

 

掘り下げると、だんだんと、判断が難しくなってくる。私が30分で、部下が60分かかるとして、部下のコストが私の半分であれば、結局は同じなので、どちらの選択でもよいとなる。

 

ただ、一般的には、部下でできる仕事はできるだけ部下がした方が良い。

社長業などは、当然に自分しかできない仕事が毎日尽きることなく山のようにある。

よほど時間が空いていれば別だが、付加価値の高い仕事、突発的な緊急対応などのために、常に時間の空きは必要だ。

 

こんなことを考えていくとメルマガは部下がした方が良いとなる。

あと、このケースで考えると、メルマガを整形できる社員を常に育成する必要もある。

今だけでなく先の事を考えたら当たり前のことだ。

ただ、育成を目的の一つに加えると、時間に余裕があり、仮に遅延しても失敗してもやり直しがきく状態でしないといけない。

 

結局は、こういう選択は、依頼する側がそれなりの責任と覚悟が必要なのである。この覚悟とは、いざとなったら、依頼した自分が全部引き取ってやり直す。という覚悟である。これがないと、結果がでなくなり、仕事ではなく教育の話になる。

 

仕事には難易度の高いもの、初めての挑戦など色々とある。

しかるべきポジションの人は、常に自分がするか人に任せるかの選択と判断の毎日だ。

経営者であればなおのことだが、基本は、メルマガの選択の事例と同じだ。

どんな難解な仕事でも、同じようにすることが重要である。

 

私の仕事の考え方は、自分以外の人ができる可能性のあるものは、全部任せる。

しかし、現実問題としては、身近に任せられる人がいないケースも多々ある。

ここが一番重要で、近い将来そういうスキルやポテンシャルを持った人が現れたときに、迅速に迷いなく、すぐに任せる。こういう状態にしておくことが重要だ。

 

それはすなわち、常日頃から自分しかできない仕事をできる限り作らない、極力、自分以外ができる状態にしておくことだ。

最後には、自分しかできないことが残る。必ずそういう仕事が存在する。それが本当のその人の価値なのである。

 

以上