近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

アドリブで話することの意味と価値を考えてみた・・・

 

昨日、私が随時行っているオンラインライブのブレワで、アドリブについて話した。

(このブログの最後にその動画をリンクしている。)

 

ビジネスでアドリブが使われる場面は、基本的には話する時である。

一般的には、ドラマの撮影などでも、アドリブのセリフが話題になったりする。

 

ちなみに、語源をマイペディアで調べてみると、アートや演芸の事で説明がある。

 

 

 

アドリブが出来る事に憧れていると人は結構多いと思う。私もその一人だ。

即興で話したり、作曲したり、ダンスを披露したり。こんな感じだと思うが、アドリブと反対の行動を考えてみると、入念に準備をする。リハーサルをするとなる。

 

例えば、結婚式の主賓のスピーチを頼まれたとする。

ほとんどの人が、準備をする。私も昔そういう機会が何度かあったが、慣れない頃は文例を見つけて、パターンを覚える。そして、原稿とはいかないまでも、ある程度話しするシナリオはメモに書く。

 

たまに、こういう挨拶を原稿を読んでする人もいるが、それはそれで正解だと思う。

だが、大半の人は、覚えてきたことを話そうとする。私もこちら派だ。

 

慣れてくると、だいたいの話の筋道は出来るので、毎回の入念な準備は必要はなくなる。

私の場合、飛び切りのエピソードを使って笑いを取ることを心がける。

ただ、祝辞を送る相手にそんなエピソードになるネタがないときはなかなか組み立てが難しい。

 

私は仕事上で、乾杯の挨拶やイベントの挨拶をすることがある。当然、事前にその場は予定されているので、準備をする。

私のパターンは、結婚式と同じように、エピソードを見つけて、それを笑いのネタする。

 

実際は、話しながら、ネタがひらめくこともままあるが、ここまでの話だと、本当のアドリブの話とは少し違う。

準備をしている上での話なので、アドリブを発揮しているとは言い難い。

 

まあ、現実的にはめったにないが、10分前に、結婚式のスピーチを突然頼まれたとしたら、どうだろうか?人生で初めてだったら、とにかく、断るしかないか・・。

 

または、スピーチの冒頭で、

“今突然、指名されまして・・・あのその・・だから・・”こんなお決まりで話が始まるだろう。

 

ただ、不思議なものでスピーチも慣れてくる。つまり、毎回の準備をそれなりにしていると、話のパターンが出来てくる。そうなると、10分もあれば、ある程度即興で話は組み立てられる。

 

そこに、祝辞を送る対象がエピソードが豊富な人であれば、話ししながらでも浮かんだ事を差し込むことが出来る。仮にネタがなければ、型通りの普通の挨拶になるだろう。

 

仮に、1分前に頼まれたとしてもさして変わらない。

 

要するに、アドリブで話そうととすれば、なにがしかの過去からの準備が必要だ。慣れもあるし、話のパターンもどこかで身についていることが前提である。

 

無茶ぶりという言葉がある。

突然、話を振ることを指すケースが多いが、

結婚式の事例で言うと、経験のない人に突然降るのは、本当の意味での無茶ぶりで、これは現実的にはあり得ない。

 

一般的には、無茶ぶりとは、ジョークに近い話で、できるだろうと分かっている人に対して、突然、穴が開いたからスピーチを依頼する。あるいはネタで突然ふる。こんな感じだと思う。

 

余談だが、酔っ払っている集まりで、のりで、見境なく話を振る。これも無茶ぶりの一つだが、こういう場合は、スルーしても問題ないと思う。

 

私の場合は、普段からセミナーなどで話をする機会が多いので、周囲の人には先入観があるようで、短い挨拶も得意だと思われているようである。

 

正直、長い話の方がとても楽である。

短いスピーチは神経を使う。一つでも笑わそうとする性分だから、余計に仕込みたくなる。ゴルフコンペの挨拶などは、仕込みどころ満載だ。

こんなことを調子に乗って書いていると、無茶ぶりが増えそうだが、やっぱり、突然頼まれるスピーチは精神衛生上よろしくない。できれば予告が欲しい。

 

色々とつらつら書きましたが、アドリブを発揮して仕事したり人を楽しませようと思えば、準備が一番重要で、“基本無くしてアドリブ無し”、今のところはそう思っている。

 

 

以上